季節の茶花の魅力!茶道で唯一命あるものへの感謝と想い
茶道では、床の間に「茶花」と呼ばれる花が飾られることがあります。
今回はそんな茶花の魅力をみていきましょう。
【茶花の魅力1】生け花とは違った考え方
お花と言えば「生け花」を思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれません。
でも茶花は、生け花とは完全に違うジャンルです。
「花は野にあるように」と教えられているように、自然のまま、ありのままの姿を生けます。
また、茶花に西洋の花を用いることはありません。
カーネーションやバラ、カスミソウなどが茶室に飾られることはないのです。
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【茶花の魅力2】当日の朝まで用意できない!その時期だけの季節の花
一年中使える茶花は、ほとんどありません。
四季折々の自然の花を、お茶会のテーマや雰囲気に合わせて選ばれています。
こちらはある夏の日、お弟子さんが持ってこられた蓮の花。
午前中はもう少しひらいていたそうで、「もう少し早く来ればよかった…」と少し後悔しました。
その一瞬しか楽しめないのも茶花の魅力ですね。
【茶花の魅力3】育てるのがとても難しい!
わたしの先生ががこんなことをおっしゃっていました。
「茶道の先生になることが決まったとき、きっと一番大変だと覚悟を決めたのが茶花を育てることだったわ」と。
わたしはこの言葉を聞いて、初めて茶花の苦労を知ったのです。
まず茶花を育てる場所が必要です。
狭いスペースでは数種類しか育てられません。
季節によって茶花がない時があっては困ります。
さらに、自然環境に弱い茶花もあります。
ていねいに手入れされ、手間暇をかけて育てられた花が、今日の茶室に飾られるのです。
私の先生は、茶花をイノシシに食べられることが多いです…
大切で儚い茶花に感謝したい
お茶会やお稽古当日の、朝に選ばれた茶花。
ごく自然な姿で生けられたその風情から何を感じますか?
お稽古に見学に行かれたら、ぜひ茶花にも目を向けてみてくださいね。
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