お点前って何してるの?お抹茶を点てるだけじゃない!基本的な流れをご紹介!
茶道のお稽古では「お点前」を日々練習します。
お湯をわかし、お茶を点てお客様にふるまう行為。
具体的にお点前とは何をするのか、簡単にご紹介します~!
お点前の基本的な流れ
いちばん基本的な流れの一例を紹介します!
【1】必要な道具を運び出す
お客様が席についたとき、道具はまだそろっていません。
最初に一礼をし、お茶を点てるために必要な道具を裏から運び出します。
定位置に座り、道具を畳の上など決められた場所に置きます。
お点前がスムーズに進められるように考え抜かれた配置になっていて、すごく合理的なんです。
お点前を考えた人、すごい…!
お芝居で言うと、「幕が上がっていよいよ始まる」という状態。
【2】道具を清める
「清める」=汚れを取り除いて、きれいにすること
使うお道具をひとつずつ清めます。
もちろんお点前の前に清めていますが、改めてお客様の前でも丁寧に。
清める所作は、これから点てるお抹茶に対しての気持ちの表れです。
ひとつひとつ心をこめて清めることで、お客様への想いがより一層伝わりますね。
道具を清められたら、「お茶を点てる準備が整った」状態です。
【3】お茶を点てて、お客様に差し上げる
お客様にお茶を一服点て、さしあげます。
一番重要で一番ワクワクする時間ですね。
難しいお点前ではここまで30分以上かかることもあります…!
お抹茶を点てたら、ゆっくりと相手に正面を向けてお出しします。
【4】道具を清め、裏へ下げる
全てのお客様がお茶を召し上がったら、お道具をまた清めます。
道具を片づける準備ですね。
「使ったものは元通りに」が基本です。
また、お道具を持ち出した時のように並べ直します。
この部分は前半に比べ、さらりとした所作を意識します。
そして、お道具を裏へ下げます。
最後に一礼をして、お点前は終わりです。
いろんなお点前があります
上記の基本的な流れにさまざまな要素が加わり、お点前の種類が増えます。(裏千家流の例)
- 中国のお道具を使ったお点前
- テーブルでのお点前
- 狭い部屋でのお点前
- お茶碗をいただいたときのお点前
- お抹茶をいただいたときのお点前
- 偉い人がきたときのお点前
気になるお点前はありますか?
なんでそんなに丁寧なの?
なぜこんなに丁寧で時間のかかる流れなのでしょう。
ホットコーヒーで想像してみてください。
こだわりの中から私に合わせて選んでくれたカップ。目の前でお湯を沸かし、ハンドドリップで淹れてくれる。
ほっとする香りに包まれながら注がれていく様子を眺め、味を想像する。
一番いい状態で出してくれたコーヒーを今日一番のスイーツとともにいただく…
想像しただけで贅沢な時間ですよね。お抹茶でも同じです。
裏で点てたお抹茶をお客様に運んでもいいんです。
でもお客様の目の前で、準備からお茶を点てて片づけまでを行うことで、ひたすら一服のお茶のために心をこめられるのです。
お点前を練習すると、大切な人にお茶を一服差し上げることができるようになりますよ~!
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